HOME   »   雑感・日々の出来事  »  『日本の戦争を終わらせた人々』読了
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 一気に読み終えた。
 1冊の本をこんな風に一気呵成に読んだのは久しぶりのような気がする。

 鈴木貫太郎といえば,以前のボクの感覚からすれば,「戦争終結を遅らせた悪人の一人」というイメージだった。でも,ページをめくるごとに,そのイメージが1枚1枚はがされていく感じがした。以前,板倉先生が,「一度起こった戦争を終わらせることは本当に難しい。大事なことは,戦争になってしまう前に食い止めることだ」というような話をどこかでされているのを読んだことがあるけれど,あの戦争を終わらせるための苦労は,本当に大きいものがあったのだということを知った。

 読み終えて,これをもっと早く知りたかったなぁと思う。
 戦後,こういうことが国民の常識になってもよかったはずなのに,どうしてそうならなかったのかが疑問だし,何より残念に思う。きっと,イデオロギー対立という正義のぶつかり合いが,本当のことを曇らせてしまったにちがいない。そうなると,教育に携わってきた人間の責任が大きいな。
 そして,ますます,観念的な教育から科学的な教育への移行が必要だということを感じた。敗戦後,文部省が出した『新教育指針』に書かれた内容は,戦後70年近く経って,ようやくその第一歩を踏み出せる準備が整ってきたのかもしれない,とふと思った。

 この文章を読んでいるうちに,当時の社会の状況と現在の学校の姿とが頭の中で重なってきた。戦争という正義が国民の生活や諸外国の人びとの生活を踏みにじってきたのと同じように,教育という正義が子どもたちの生活を踏みにじってしまっているという側面がある。そのなかでボクたちにできることは一体何だろう…とふと考えていた。
 最後の「あとがき」を開くと,著者の中さんもそうしたことにふれていた。なんだかうれしい。
 少数派だけれど,ボクたちだから気づけることがある。それをどのように実現していくかについて考えさせられた。「妥協しながらも理想を実現することはできる」。そのためにできることがボクたちにはある。そんなことを考えていたら,ふと「次は『I君日記』を読み直そう」と頭に浮かんできた。ボク自身の目下の課題に直結する。
 
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岡本賢司(オカケン)

Author:岡本賢司(オカケン)
徳島で小学校の教員をしています。
仮説実験授業研究会会員。
徳島楽しい授業の会。

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