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HOME   »   雑感・日々の出来事  »  左利き用で削ってみると…
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 図工で,京都の黒田康夫さん作成の《木彫コースター》を進めています。
 切り出し刀を使って,「三角彫り」という方法でデザインに沿って彫り進めていくのですが,この「三角彫り」を子どもたちにうまく説明するのに工夫が必要でした。それでも,授業書案に書かれているとおり,練習を重ねていくなかで,子どもたちはずいぶん上手に彫り進めることが出来るようになってきました。

 これまで子どもたちは,主に木版画で彫刻刀を使ってきていますが,切り出し刀はほとんど使っていません。
 彫刻刀の中でもっとも刃物らしい形をしているこの切り出し刀を,子どもたちは初めのうち,本当におそるおそる…という感じで手にしていました。
 でも,授業が進むうちに,木を彫ることのおもしろさにすっかりはまったようで,作業を始めると,どの子も黙々と作業を進めて,静寂の空間が広がっています。

 ところが,なかには切り出し刀の切れ具合がよくないものがあります。
その子にはボクが用意した切り出し刀を使ってもらうようにしています。
 彫刻刀によって削れ具合がまったくちがうことに子どもたちはずいぶん驚いていました。
 そのことを知ったまわりの子どもたちも,ボクの彫刻刀で試し出したりして,通常(右利き用)の切り出し刀がすべて出てしまうようになりました(別に,特別な彫刻刀ではなく,一般に販売されているものなのですが…)。

 この段階になると,ボクが子どもたちの間を回ってあれこれ声をかけることもなくなってくるので,子どもたちが彫り進めている間に,ボクも自分の分を彫ることにしました。
 ところが,手元には左利き用の切り出し刀しか残っていません。
 実は,今回,教材屋さんにお願いして,左利き用の切り出し刀を数本取り寄せてもらいました。それは,クラスに去年外国から転校してきて,まだ彫刻刀を持っていない左利きの子どもがいたからです。
 初めは単純に「左利きなら左利き用の道具の方が使いやすいだろう」と考えて用意したのですが,自分でそれを使って左手で彫ってみると,たしかに彫りやすいと感じました。
 ところが,しばらく授業を進めていると,彫ることがおもしろくなったのか,その子は自分用の彫刻刀を家で買ってもらい,それを持ってきて授業で使うようになりました。その彫刻刀は,通常の(右利き用)のものなのですが,それを使っても上手に彫れているのです。

 その様子を見ていたので,「左利き用でもいいか」と軽い気持ちで,残っている左利き用の切り出し刀を使って彫り始めました。すると,ひと削りして「あれ!?」と意外な感触。
 なんだか右利き用よりも削りやすいのです。
 実は,その時彫っていた板の質があまりよくなくて,彫り跡が毛羽立つのが気になっていました。それで,同じ場所を左利き用で掘り直してみました。すると,スパッと滑らかな彫り跡が現れてくるではありませんか。

 考えてみると,「三角彫り」は面で削っていく手法です。
 通常の彫刻刀は右側に刃がついています。それで削ると,どうしても刃の動かし方,力の入れ方で削り跡がカーブするようになります。ところが,左利き用は板を削る右側が平面になります。きっとそれが「平面で削り進める」三角彫りにピタリとはまるのではないでしょうか。
 ただ,曲線ラインを含む(外側が円形の)三角彫りには適しません。これはやっぱり右利き用が彫りやすいです(それでも難しいのですが…)。つまり,一般的には,曲線を含む微妙なラインを削りやすいように刃がつけられているということなのでしょう。

 何の気なしにやってみたことですが,おもしろい発見ができました。
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